蓬州宮嶋資夫の軌跡
2,420円(税220円)
今、清水店長も大絶賛!
知られざるアナーキスト「宮嶋資夫」に迫った本物名著
黒古一夫 著
◆小説家・僧侶であった宮嶋資夫(1886―1951 みやじま すけお 僧名・蓬州)の評伝。
プロレタリア文学から童話作家、禅門での出家、晩年は念仏信仰という特異な一生を作品
と時代考証とともに描く。当局からの弾圧、労働運動への懐疑、転向、禅修行、経典研究
の足跡は興味深い。
宮嶋資夫は、小説家、僧侶。初期プロレタリア文学としての大正労働文学の担い手であった。
雑誌『近代思想』によって大杉栄を知り、アナキズム、サンジカリズム系の労働運動に
近づいた。1916年(大正5)には大正期労働文学の先駆作品となった処女作『坑夫』を刊行、
その後本格的文筆活動に入ったが、のちに思想的煩悶から仏門(京都・天龍寺)に入り、
昭和26年京都にて没した。評論集『第四階級の文学』(1922)、自伝『遍歴』(1953)などのほか、
仏教関係の著作も多い。文学と革命、絶望と仏教信仰などを核心に捉えつつ、戦争に向かう
あの時代に仏教界がどんな対応をしたのかなどを明らかにしていく意欲作!
<目次より>
第一部ーー「作家」への道
第1章 労働文学作家の誕生
〈1〉『坑夫』の衝撃
〈2〉『坑夫』--何故「発禁」になったのか?
〈3〉「憎悪美」・「叛逆美」
〈4〉『坑夫』以後
第2章 作家への道
〈1〉 生い立ち
〈2〉流転の日々
〈3〉「文学」との出会い
〈4〉「近代思想」(無政府主義思想)との出会い
第3章 作家宮嶋資夫
〈1〉「体験」を言葉に、作家として再出発
〈2〉その文学的特徴
(1)『坑夫』系列作品
(2)自伝的短編群
(3)「鬼権」(金貸し)・相場師(兜町)体験
(4)「運動(労働・革命)」と「実生活」の相克
(5)多彩な作品世界
(6)特記すべき表現活動
第4章 童話作家宮嶋資夫ーー「自己救済」としての童話
〈1〉その実態
〈2〉大正期の児童文学
〈3〉宮嶋資夫「童話」の特徴
〈4〉 何故、「童話」を書いたのか?
第二部ーー「仏門」生活
第5章 「仏門」に入りて
〈1〉「仏門」へ
〈2〉「禅」--「死」との格闘
第6章 ベストセラー『禅に生くる』の秘密
第7章「禅」(修行)を書く
第8章「禅」への懐疑か?--『坐禅への道』・『勇猛禅の鈴木正三』
〈1〉『坐禅への道』の意味
〈2〉過渡期(自力から他力へ)の証ーー『勇猛禅の鈴木正三』
終章 「真宗」に帰す
宮嶋資夫・年譜(附・著作目録)
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知られざるアナーキスト「宮嶋資夫」に迫った本物名著
黒古一夫 著
◆小説家・僧侶であった宮嶋資夫(1886―1951 みやじま すけお 僧名・蓬州)の評伝。
プロレタリア文学から童話作家、禅門での出家、晩年は念仏信仰という特異な一生を作品
と時代考証とともに描く。当局からの弾圧、労働運動への懐疑、転向、禅修行、経典研究
の足跡は興味深い。
宮嶋資夫は、小説家、僧侶。初期プロレタリア文学としての大正労働文学の担い手であった。
雑誌『近代思想』によって大杉栄を知り、アナキズム、サンジカリズム系の労働運動に
近づいた。1916年(大正5)には大正期労働文学の先駆作品となった処女作『坑夫』を刊行、
その後本格的文筆活動に入ったが、のちに思想的煩悶から仏門(京都・天龍寺)に入り、
昭和26年京都にて没した。評論集『第四階級の文学』(1922)、自伝『遍歴』(1953)などのほか、
仏教関係の著作も多い。文学と革命、絶望と仏教信仰などを核心に捉えつつ、戦争に向かう
あの時代に仏教界がどんな対応をしたのかなどを明らかにしていく意欲作!
<目次より>
第一部ーー「作家」への道
第1章 労働文学作家の誕生
〈1〉『坑夫』の衝撃
〈2〉『坑夫』--何故「発禁」になったのか?
〈3〉「憎悪美」・「叛逆美」
〈4〉『坑夫』以後
第2章 作家への道
〈1〉 生い立ち
〈2〉流転の日々
〈3〉「文学」との出会い
〈4〉「近代思想」(無政府主義思想)との出会い
第3章 作家宮嶋資夫
〈1〉「体験」を言葉に、作家として再出発
〈2〉その文学的特徴
(1)『坑夫』系列作品
(2)自伝的短編群
(3)「鬼権」(金貸し)・相場師(兜町)体験
(4)「運動(労働・革命)」と「実生活」の相克
(5)多彩な作品世界
(6)特記すべき表現活動
第4章 童話作家宮嶋資夫ーー「自己救済」としての童話
〈1〉その実態
〈2〉大正期の児童文学
〈3〉宮嶋資夫「童話」の特徴
〈4〉 何故、「童話」を書いたのか?
第二部ーー「仏門」生活
第5章 「仏門」に入りて
〈1〉「仏門」へ
〈2〉「禅」--「死」との格闘
第6章 ベストセラー『禅に生くる』の秘密
第7章「禅」(修行)を書く
第8章「禅」への懐疑か?--『坐禅への道』・『勇猛禅の鈴木正三』
〈1〉『坐禅への道』の意味
〈2〉過渡期(自力から他力へ)の証ーー『勇猛禅の鈴木正三』
終章 「真宗」に帰す
宮嶋資夫・年譜(附・著作目録)