恩送り(おんくり)
1,760円(税160円)
成幸読書2024年5月号選定本にも決定!
当店大人気の『役割』から9年ぶりの、佐藤芳直先生最新刊!
佐藤芳直著
◎2024年5月の成幸読書にも決定しました!
◆当店大人気!
『役割』の発売から、9年。
佐藤芳直先生の待望の最新刊『恩送り』が発売になります。
昨年発売の予定が、今年の発売に決まったのも、
意味があるはず。間違いなく必読の1冊なので、
5月の成幸読書の選定本にも決定しました。
今を生きる私たちが過去から受け取ったものが
何かを明らかにしながら、どんな時代でも人間が
人間らしく生きるための道筋を説き明かす一冊です。
「私たちが受け取ったもの、受け渡さなければならないもの。
「親からの恩は子に返せ、と昔から言うんだよ。」
大学に合格し、上京の挨拶に実家を訪ねた私に、祖母は
ぼつりとそう言いました。
「恩返しではなく、�爐�んくり�瓩諭�先へ先へと手渡して
いくんだよ。
敗戦後の1945年12月、祖母は8人の子たちを連れて
台湾から引き揚げてきました。祖父は大戦末期に軍属として
ジャワ島に進駐し、帰国できたのは3年後。その間女手
一つで食べ盛りの子たちを養育することは壮絶な苦労だった
はずですが、祖母がその日々を語ることは稀でした。
「みんなそうだったから・・・。子どもたちがいつか
豊かになれば、それで良い。それだけ思ってましたよ」
それからしばらくして、東京で祖母の訃報を受けた私は
仙台行き夜行列車に飛び乗りました。上野駅から日暮里、
大宮へと続く街の灯は、なぜか何時もより輝いて見えました。
<人間は何かを残すべく生きる。この�犧��瓩牢�多の
名もなき人々の連綿たる生き様の集積なのだ>
<祖母の思いを、母は子である�犹笋豊瓠∋笋呂修了廚い�
いつか我が子に―。その連鎖を未来と言うのだ。>
祖母との最後の会話を思い出しながら、そんな思いが
胸一杯に広がるのを感じていました。
<私なんてない。全ては受け取ったもの。この言葉も、
知識も、何もかも・・・> まえがきより抜粋



