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批評家 若松英輔さんの最新刊『ことばを植えた人』でご紹介! 幸福の証人 宮崎かづゑ氏のエッセイ集
長い道
2,640円(税240円)
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長い道
2,640円(税240円)
批評家 若松英輔さんの最新刊『言葉を植えた人』でご紹介!
幸福の証人 宮崎かづゑ氏のエッセイ集


宮崎かづゑ著

◆当店大人気!批評家 若松英輔さんの最新刊『ことばを植えた人』の中で
「幸福の証人」としてご紹介の宮崎かづゑ氏のエッセイ集もご用意しました。

「著者は一九二八年に岡山で生まれた。彼女は十歳のときにハンセン病を発症、
長島愛生園に移り、療友と二十二歳のときに結婚、今日まで七十余年にわたって、
その場所で暮している。『長い道』(みすず書房)は詩情豊かな言葉でつづられた
エッセイ集であり、彼女の精神的な自伝でもある。
 まず、この本がいわゆる「病者」の記録ではないことを指摘しておきたい。むしろ、
作者は「病者」という人間が、実際には存在しないことを、静かな、そして、温度
のある文章によって語ろうとしている。
 「もともとは、自分を不自由だと思うことがあまりなかった気がします。」と彼女は
言う。そして、「若いころを振り返ると、らい患者であるということはさておき、
喜んだり、苦しんだり、生活することにいっしょうけんめいの毎日だったように思います。
でも、頑張りませんでした。楽しかった」とも述べている。
「生活することにいっしょうけんめい」でありさえすれば、人生は必ず、その意義を
語り始めることを、また、人生の大事はいつも日常のなかに潜んでいることを、この本
は私たちに教えてくれる。」 『言葉を植えた人より』
 
家族の愛情に包まれて過ごした幼少期。ハンセン病発病によって故郷を離れ、
孤児のような気持ちで過ごした少女時代。
『モンテ・クリスト伯』を読みふけり、大海原に心遊ばせた十代。夫のために料理をし、
ミシンをおぼえ裁縫に精出した日々。心の支えだった親友の最期。
遠い道のりをいつまでも会いにきてくれた母への思い。故郷の暮らしを細やかに綴った
「生まれた村で」、長島での日々を語る「島の七十年」(聞き手・伊藤幸史神父)、
親友の看取りの記「あの温かさがあったから生きてこれたんだよ」(『愛生』連載)
他を収録。著者の生き方と言葉に深くうたれ、交友がはじまった料理研究家・辰巳芳子
さんとの対談「生きなければわからないこと」を巻末に付す。

<目次より>
生まれた村で(生まれた村で/その日がくるまで)/島の七十年/
別れの予感(別れの予感/あの夏の日/愛生園の片隅で/微笑みの人、横田先生/
風にも負けず)/あの温かさがあったから生きてこれたんだよ
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