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一般書店に売ってません。美術作家、永井宏氏が五感を開いて拾いあつめた小さな言葉集!
愉快のしるし
2,420円(税220円)
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愉快のしるし
2,420円(税220円)
エッセイでも詩でもない、季節のめぐり、思索のあと、日々の暮らしの中で。
五感を開いて拾いあつめた小さな言葉集


永井宏著

※こちらの本は、一般書店に売ってません。

◆愉快なことや楽しいことの意味を知ることができれば
そこに雨が降っても風が吹いても、笑っていることができる

エッセイでも詩でもない、季節のめぐり、思索のあと、日々の暮らしの中で五感を開いて
拾いあつめた小さな欠片。
永井宏さんが、亡くなる直前まで書き続けたそれら「友人のような言葉」すべてを一冊に
まとめました。

1995年4月20日、湘南・葉山のはずれにひっそりと“SUNSHINE+CLOUD”というショップが
誕生した。
命名は「だれにでも表現は出来る。ひとりひとりの暮らしが表現になるんだ」と人を励まし、
みずからも表現し続けたアーティスト永井宏さん。
ここに収められた言葉は、00年代初頭「クウネル」「天然生活」「アノニマ・スタジオ」など
暮らし系の出版に大きな影響を与えた永井さんが、この店の通販カタログのために17年に
わたり永井さんが書き続けた956もの断片の、そのすべて。

◎永井宏氏の断片例

ひとつの風景を思い出すと、ひとつの出来事を思い出す。自分がいた場所や時間の記憶は
豊かな自然と一緒で、積み重ねてきたものが生い茂るように自分の中で育っていく。

風の強い日、丘の上で体を風に任せる。体を前傾し、手を大きく広げ、空を飛ぶ真似をして
みたり、草の中に寝そべって、風の横切っていく音を聴く。空を見上げて風を見つめる。
自分の居場所がわからなくても、そうして、とにかく生きているんだってことを体で知る
ということが必要なときもある。

新しい出来事は古い出来事でもある。記憶を何度も繰り返して、そのどこかとどこかを
結びつける。すると新しい未来が見えてくるような気がしてくる。

料理の基本はシンプルで清潔なこと。食べることの心地好さが上手く伝わることが秘訣で、
もちろん、美味しく食べてくれる人も必要だけど、もっと大事なのは毎日の自分の気持ち。

少しずつだけど、ちょっとだけマニアックな本屋さんが増えている。個人の目で選び、
その意志や心意気を本というものを通して伝えているような店で、規模が小さくても、
本の持っているさまざまな目的をみんなで眺めようとしている場所でもあるような気がする。

その場所の精霊が宿ったようなときの気分っていうのがある。月や太陽や海や空が自分の
ためだけにあるような風景が目の前に大きく広がっていて、その神秘的な色彩の反射の中に
自分も佇んでいるのだということを知ったときだ。
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