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くもの糸---北御門二郎聞き書き 真の5%の人
2,640円(税240円)
くもの糸---北御門二郎聞き書き 真の5%の人
2,640円(税240円)
北御門二郎 南里義則著
◆「すぐに結果を求めない生き方」 の中に、
北御門二郎という人物のことが書かれていることを ご紹介しました。

そこから【イワンの馬鹿】
【愛あるところに神あり】 【人は何で生きるのか】を読んでみると、
トルストイは元より、 訳者である北御門二郎という人物の生き様に
益々興味を いだくのは自然の成り行きでしょう。

そこで北御門さんに関する本を調べてみましたら、 ほとんど絶版です。
ところが一冊だけ生きて残っていてくれた本が あったのです。

北御門二郎・南里義則著 【くもの糸---北御門二郎聞き書き】
さっそく取り寄せて読んだところ実に感銘を受けてしまいました。
また一人ぼくの中で憧れの人が増えました。

聞き書きなので、語り口調で書かれており、
まるで 私一人に語りかけてくださっているような錯覚さえしてしまいます。
北御門さんの半生。想像してみてください。

戦争の時代に、自分の揺るぎがない道義と信念のために
国家権力に NOといい、兵役拒否をしてしまうのです。

この行為の良し悪しではないですよ。
処刑されるかもしれない・・・・・・そんな状況で、
信念を通すことなんて私たちに出来ますでしょうか?

真理にたいし、こうまで素直に道義と信念を貫く。
西郷隆盛、内村鑑三、親鸞など、私たちの歴史の中には、
こうした5%の、真理に則していない大衆思想に 抗う人たちが
世の中を進歩させてきたのではないでしょうか。
有り難いことですね。

本文より、そのあたりのことが書かれているところを 少し下記にご紹介しましょう。

『暴力を否定したトルストイは「人類の歴史に進歩があるとすれば、
善をもって悪に報いた人のおかげにほかならない」と言っています。
例えば「愛」を唱えたイエス、「慈悲忍辱」の釈迦、「仁」の孔子、
「知即徳」のソクラテスなどがそうです。
そこには「己の欲せざるところを人に施すなかれ」という精神が
共通して流れています。
突き詰めればそれは、''非暴力の精神”なのです。
私は戦後は、中国ハルビンで学んだロシア語を生かし、
トルストイが著した古今東西の聖賢の思想を紹介することを
使命と 思ってきました。一介の農民がなぜ、と思われるでしょう。
それは従来の翻訳がひどすぎたからです。
「誤訳論争」。私にとって戦前の「兵役拒否」と並ぶ大きな出来事です。

昭和三十五年、熊本の片隅からロシア文学翻訳大家といわれる人たちの
黙視できない誤訳を指摘したことから中央で騒動になり、
私が本格的翻訳に入るきっかけにもなりました。
中略
この聞き書きの題名は、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」からとりました。
一本の糸に皆ですがって絶対平和の世界へ、
との私の終生の 願望を込めています。 七十九歳になって、
裏山の田畑の手入れをしながら
「いつかは、この緑豊かな自然も目前から消えるんだな」

と 死の一瞬を思うことがあります。でも、恐れはありません。

絶対平和を望み、かつ「霊魂は不滅」と信じたトルストイとともに
日々を生きていますから。』


私たち現代日本人に欠けているのは、
まさに北御門さんに見る ”垂直”という一本の筋の通った「縦」の思想が、
魂に入っていないのが問題なのでしょう。

頭ばかりが賢くなった現代人。目先の賢さより、
時には「バカか!」 と、人から言われるような愚直さを
持たねばならないのではないかと、 私自身にたいし、
そして皆さんにも問いたいのです。

2004年、91歳で他界した北御門さんの思想を残さねば!
という方々がまだ日本にも多くいらっしゃるようです。

私たちもこの本から、北御門二郎という貴重な人物の思想を
残す側になってみませんか? さっそく多くの方にオススメしたい本なので、
力で絶版寸前だった、 花山信勝著【平和の発見】という本を復活出来たときのように、

この本もこのまま絶版にはしてほしくない本ですが、
どうしても「読んでみたい!」という読者がいなければままなりません。

みなさんぜひたくさんのご注文をください!
こういう本を後世に残していきたいじゃありませんか!!
この本、2005年に発売になり、以来増刷はされていないようです。
「イヤなことは避けて好きなことだけして生きて行こう」

という世の中ですから、こういう本は興味をしめす人が少ないのでしょう。
でも、それでいいのでしょうか?
【平和の発見】のときもそうだったのですが、
どうしていつも 残りが少ないというタイミングで、
こういう本に出会ってしまうのでしょう。 運命ですかね。(笑)