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うしろめたさの人類学
1,870円(税170円)
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うしろめたさの人類学
1,870円(税170円)
分断されがちな社会をつなぎなおす力

松村圭一郎著

最近とくに顕著なのが、本来目には見えないモノをなんとかして、数値化したり、「科学的」といわれる思考を駆使して「目に見える化」して「測れるモノ」にしないと納得できないような考え方が強すぎるのではないか。こういった思考法を「理解」という。それとは逆に、人間の五感や直観によって「見えないモノ」を捉えて、考えていくことを「理会」という。これらはそもそもコインの裏表の関係であって、どちらもバランスよく働かなけれおかしなことになるのは明白ではなかろうか。
今回の”コロナ騒ぎ”も、なんでもかんでも「見える化」し、数値化した思考のみが重要視され、人間の感情やら、苦悩やら、悲鳴は数値化できないので、置き去りにされているように見える。だから私たちは「人類学」にあらためて学ぶ必要があるのではないか、そう確信させてくれる本が本書であった。 下記のようなことが 書かれていました。 『市場と国家は互いに互いを必要とし、どちらかが強くなりすぎないようにバランスをとりあっている。
市場には、ルールをつくり、秩序を維持する国家が欠かせない。国家も、市場をとおして一定の責任と権限を国民に分散させ、その体制の維持を図っている。市場と国家は、切っても切り離せない。ただ、お互い相手にあんまり出しゃばられても困る。 一元管理を志向する国家と分散された意思決定の自由を求める市場。現代に生きるぼくらは、このふたつの力学のただなかにいる。そこで、市場が資本主義の独占や国家の支配の道具になるか、それとも志ある人びとの可能性を生かす場になるか。それは、国家が市場にどのようなルールをつくり、消費者/有権者がいかに選択をするか、にかかっている。 市場や国家をたんに批判するだけでは、なにも変わらない。どちらか一方を過度に批判することは、他方の力を増大させることにもなりかねない。 それらは裏でつながりあっているのだから。』
今まで私たちが住む社会は、国家の力が 強くなりすぎていたのではないだろうか。 今回のコロナ騒ぎでも、その傾向が随所に 表面化していたように思う。国家が店を閉めろ、 外に出るなという。その結果、市場は大きな 打撃を受けている。 マスコミの恐怖をあおる報道により、 多くの人が新型ココロウィルスに感染している。 さて、これからは上記にもあるように、 「志ある人びとの可能性を生かす場」 にしていかなければならない。そのためには、 一人ひとりが選択をする智慧を身につけていく ことにかかっているのでしょう。 まさに!一人庶民革命が始まらなけりゃなりませんね。
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