中国思想の理想と現実
4,840円(税440円)
岡田武彦著
著者の岡田武彦氏は、世界的にも有名な陽明学の研究者であり、知る人ぞ知る日本の中国哲学者なのです。『言志四録 抄録』や『易経講話』『陽明学のすすめ』でも有名な明徳出版社創業社長の小林日出夫氏に、安岡正篤氏が、「岡田武彦という人物は、本物の人物だから、彼の本を作りなさい。」という指示のもと作られたのがこちらの『岡田武彦全集』です。
しかも、この全集は岡田武彦氏のお弟子さんが無償でもいいと覚悟されて、岡田武彦氏の教えを遺したいという思いから作られた魂のこもった本で、現在24巻まで出版されているものの、まだ全集は完結しておらず、お弟子さんが何度も病になりながらも、今も執筆作業が続けられているというのです。そんな、真の中国哲学の真髄を知る岡田武彦氏の全集19巻『中国思想の理想と現実』です。
理想主義・超越主義・現代主義の三つに中国思想を大別し、それぞれの特色を明快に説き、またそれをどう現代に活かすかを論じた9篇の論文を収載!
<目次より>・東洋思想の現実と理想 ・中国における現実主義思想の実体について ・儒家の和の精神 ・中国哲学の課題と簡古の精神 ・羅整庵と陸王学 ・王陽明の教学精神 ・東林学 ・張楊園と陸桴亭 ・中国哲学の課題とその意義