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『くらしのアナキズム』と一緒に読みたい本物名著!
人生論ノート
473円(税43円)
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人生論ノート
473円(税43円)
死について、幸福について、懐疑について、偽善について、個性について

三木清著

◆ この本は戦後最大の名著と言われ、今も座右の書として
大切に読まれている方もたくさんいらっしゃると思います。
しかし、今こそこの時代だからこそ読んでみる価値ある本だと
思うのです。
三木は西田幾多郎に憧れ京都大学に行き、直接指示を仰いで、
その優秀さからドイツにも留学して哲学の研究に励むのですが、
くだらない問題に巻き込まれ大学を追われます。その後、
在野の哲学者として活躍するのですが、戦争の近づく社会の空気に
反発します。そのため周りから狂人扱いをされるのです。
今でいえば、マスクをしなかったりワクチンは打たない!と
言ったりすれば狂人扱いされるかもしれませんね。
一人孤独の中、最愛の奥様を亡くします。
そして、当時国家に睨まれていた友人を助けた罪で
投獄され獄中死。その死は1945年9月26日。戦争が終わったにも
かかわらず釈放されることはなかったのです。

お釈迦様は「一切皆苦」と喝破しました。
この世は全て「苦」であると。しかし、この世は、
善が生まれればその反対側に悪が同時に生まれます。
このように上下、左右、勝ち負けなど、一つの現象には
必ず反対側が生まれるのです。
お釈迦様が言われた」一切皆苦」から生まれる反対側は
「一切歓喜」なのです。
三木清は「絶望」の哲学者と言われます。
だからこそ本当の「希望」の哲学者でもあったのです。

本文から一文ご紹介しましょう。
『機嫌がよいこと、丁寧なこと、親切なこと、
 寛大なこと、等々、幸福はつねに外に現れる。
 歌わぬ詩人というものは真の詩人でないごとく、
 単に内面的であるというような幸福は真の幸福では
 ないであろう。
 *幸福は表現的なものである*
鳥の歌うが如く自ずから外に現れて他の人を幸福にする
ものが真の幸福である。』

これこそ絶望から生まれ出た真の幸福感なのだろうと思います。
成功とは量的であり、幸福とは質的なものです。
20世紀は成功と幸福とは混同していた時代です。
これからの希望は、質的な生き方に憧れることだと思いますが、
いかがでしょう。
【くらしのアナキズム】はそのことの問いを生み、
三木清はこの本でそれを具体的なことへと変えてくれます。
できたらこの2冊続けて読んでみてください。道が開けます。
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